1年生から6年生まで全学年で「道徳」の時間があります。
しかし、「道徳」指導はこの時間だけはありません。
学級で、学校全体での全ての活動で、適時に行うのも「道徳」指導です。
2年生の道徳の学習を中心に、担任の先生が大事にされていることが学級だよりに掲載されていましたので、一部紹介します。
【道徳の教材文「かずやくんのなみだ」】・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
主人公のぼくは、さとし君たちと運動場で鬼ごっこをしていた。
遠くから、かずや君がいつもぼくたちの様子を見ている。
足の遅いかずや君はだれからも誘われない。
かずや君が「ぼくも入れて。」と言ったが、「足が遅くて面白くないからダメ。」と断られた。
かずや君の目からすっと涙がこぼれてきたのを見てぼくは、「入れてあげようよ。」とさとし君に行った。
かずや君は遊びに入ることになった。
ぼくは、今日の鬼ごっこが今までで一番楽しいと思ったのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「人の好き嫌いはだれにでもあります。
でも、みんなで協力して何かをするときは、その気持ちは忘れましょう。
だれとでも協力できる、それができる人は心が広くなります。
また、自分とはちがう性格の人と協力すればするほど、
新しい見方が生まれたり、大きな結果を出したりすることができます。」
このようなことを折に触れて話すことで、好き・嫌いで行動する子は減らしていきたいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このように担任は綴っていました。
わたしたち教職員は、子どもたちが心豊かで幸せな人生にしていけることを心から望み、
毎日の学級・学校での活動での子どもたちを見つめています。
先生方それぞれが、担任している子はもちろん、全職員が全校児童の担任として、
自分のこれまでの人生や学びを通して、大切だと感じているものを
折に触れて語り、伝える、
これもまた 大切な 学校での営みです。